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(旧)木場ハイキング倶楽部              since1996     
by shiba_hike
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芝ハイキング倶楽部改め芝温泉倶楽部への危機からの脱出を図っています。その割には家内手工業的な活動に終始していますが。。      よし、今年はがんばるぞ!?
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<   2006年 06月 ( 1 )   > この月の画像一覧

鬼怒沼

6/2(金)が特別休暇というやつで休みだったため、6月には珍しく3連休。相変わらず倶楽部のメンバーは仕事が忙しく、まともに休みを取れる状態ではない。
で、今回も山初心者の妻との山行となった。
今回は、山と温泉を楽しもうということで、奥鬼怒温泉郷に連泊し、鬼怒沼まで登る計画となった。

6/2:蕨-北千住-鬼怒川温泉-女夫淵-日光澤温泉(泊)
6/3:日光澤-鬼怒沼-手白沢温泉(泊)
6/4:手白沢温泉-女夫淵(往路と逆)

木曜の晩の天気予報では、北関東は土曜日頃から崩れるとのこと。この一週間、まるで梅雨のような天気だから、それも覚悟で出かける。
7:00蕨の家を出るが、カラリと晴れた行楽日和。北千住で東武線「きぬ103」に乗り換え。早速、ばってらでビール!
鬼怒川温泉駅からは、栗山村営のバスと思ったら、何故か日光市営のバスに変わっていた。流行の市町村合併か?
1時間半のバス行で連れは少々乗り物酔い。新しい車両のバスはサスが上等で縦揺れが大きいのか、はたまたビールが原因か?
女夫淵からは鬼怒川上流に沿った楽しいハイキングコース。あまり早く着いてはもったいないので、小さな滝を見物したり、珍しい物を観察したりして、できるだけゆっくり歩く。
奥鬼怒温泉郷は4軒の温泉宿から成る。手前から八丁湯(去年泊まった)、加仁湯(山中に突如として現れるホテル風)、ちょっと道を外れて手白沢温泉(2年前に倶楽部のメンバーと宿泊)、一番奥にあるのが日光澤温泉で、奥鬼怒温泉郷の一番奥にある。
一日目の日光澤温泉は、秩父の甲武信小屋を大きくした感じの山小屋風の宿。ただ、全室個室だ。品の良い年輩の女性二人(恐らく姉妹)が切り盛りする、質素だが清潔感のある宿。しかも、本日の宿泊客は我々二人だけ。つまり貸し切り。温泉も宿の人は女湯を使うから、男湯と混浴の露天風呂は自由に使って良いとのこと。日頃の善行がこういう形で帰ってくるのだ。
食事前に二度も風呂に入り、囲炉裏のある座敷で夕食をいただく。中庭の大きな池で飼っているニジマスの塩焼きがメインの美味しいご飯に冷酒も進む。これでもかというほどに料理が出てくる温泉旅館に比べれば質素ではあるが、必要にして充分な食事でかえって好感が持てる。
女主人は年の頃は60前後か。頭は白髪だが顔はツルツルだ。これも温泉の効能か。常客の若い高校教師がこの春に、この宿を目指す途中で遭難死したという悲しい話しを聞いた。雪をなめてはいけない、と繰り返していた。話しでは鬼怒沼への途中、まだ多量の雪が残っているとのことだ。
二日目、朝風呂に浸かってから朝食をいただき、8時に出発する。片方のザックに行動用の装備を詰め、もう一つのザックは預かって貰う。非常に楽だ。
谷の対岸を流れ落ちる「オロオソロシの滝」展望台まで少々キツイ登りを1時間ばかり。日光澤が標高1,400m、鬼怒沼が標高2,000m、標高差600mである。ここを過ぎて暫くすると登山道に雪が現れた。踏み抜かないように注意して登る。更に進むと樹林帯に入るが、完全に雪に覆われている。今年の積雪量はそうとうなものだったのだろう。目印の赤テープを頼りに高度を上げてゆく。ここまで、誰とも出会っていない。まさにひと山貸し切り状態。
ようやく視界が開け、あと一息というところで、年輩の登山者二人とすれ違う。最後のひと登りで湿原に到着。山上の高層湿原は思ったより小さい。尾瀬のミニチュア版のようだが、池塘が47もあるそうだ。湿原は山上にあるため日当たりが良く、雪は全くなくなっていた。来た方向を振り返ると日光白根山の大きなドームが聳えていた。木道の上を伝って湿原を進むと、正面に尾瀬の燧ヶ岳が雄大な姿を現した。まだ半分ほど雪が残っており、斑の乳牛を思わせる姿だ。
小さいと言えどもこの山上の楽園は、現在貸し切り状態。空は真っ青で雲一つ無し。頭の上で鳶が一羽くるりと輪を描いている。日頃のおこないは大事だ。ほぼ一周してベンチで昼飯。宿で作ってもらった特大の握り飯をいただく。湯を沸かしてインスタントの味噌汁とコーヒーを入れていると、どこかから足音が。
湿原の入り口の方から賑やかなオジサン5人組が。そう言えば、昨日、日光澤の手前で道を聞かれたオジサングループだ。実に陽気で元気なオジサン達だ。しばらく話しをした後、我々に気を遣ってか、昼飯のため遠くのベンチへ移動していった。昼飯を食べている間に、年輩の夫婦連れと独りの中年男性が過ぎていった。そろそろ、込み合う時間?荷物をかたして出発する。さらに入り口のベンチで3人組に出会った。さっきまでくっきり見えていた白根山はガスでボンヤリとしてきた。まだ12時だが、山の景色は午前中が勝負だ。
来た道を下るが、雪は下りの方が神経を使う。スリップもあるし、勢いがついて踏み抜きもおこしやすい。途中で若いカップルと出会った。ジーンズにスニーカーだ。勿論、雨具などの装備はおろか、ザックさえ持っていない。手にペットボトルを持っているだけだ。ここまで登ってきてしまったのだ。あとは無事を祈るしかない。数年前の甲武信岳で、やはりスニーカーで登ってきてしまった高校生の二人組が、夕方に下山するというのを小屋のオヤジが許さず、衛星電話で自宅へ電話させ、無理矢理宿泊させた光景を思い出した。今日は、天気が良いから天候の急変は無いであろうが、雨でも降れば悲惨な事になることは間違いがない。本当に、私の日頃のおこないに感謝して欲しい。
気を付けていても雪を踏み抜く。疲労が感を鈍らせる。出来るだけゆっくり降りるしかない。
なんとか「オロオソロシの滝」展望台までたどり着く。ここからは雪は無いので気も楽。オジサン5人組と抜きつ抜かれつしながら無事、14:00に日光澤に到着。預けてあったザックを受け取り、今夜の宿である手白沢温泉目指して出発。
加仁湯まで戻り、手白沢への分岐に立つ。道案内の看板には、健脚コースとゆるやかな車道コースがあると描いてある。2年前の時は勿論健脚コースだったが、非常にキツイ登りだった記憶がある。しかし、妻は果敢にも車道を拒否した(偉い!)。
いきなりの階段の連続。階段といっても山のそれは丸太で作った物で、どうも歩幅と合わない。段差も大きい。最後の方には腿に手を突くくらいのきつさだ。しかし、そこを抜けるととあとはなだらかな道になり、クマザサの間の緩やかな道となる。ほどなく行くと車道と合流し、道なりに行けば手白沢温泉に到着。
この温泉は、数年前に建て替えられたので、まず建物の新しさが目を引く。第二は風呂の湯量。かけ流しを通り過ぎて、流し放題という感じ。第三は、食事の質の高さ。ちょっとしたレストラン並である。その代わり、宿泊費は高い。でも、温泉好きな友人には是非勧めたい宿だ。
まずは、温泉!ラッキーなことに、またもや貸し切り。部屋に帰り待望のビールを呑む。ビールの次は冷酒。フロントに頼むと、キンキンに冷えた四合の純米酒を従業員が運んできた。美味しいお酒はスッと喉を通っていく。あっという間に空けてしまった。
夕食を食べに食堂へ。ここでもワインをフルボトルで注文。料理はフランス風で、ニジマス料理とステーキがメイン。しかし、ここまで意地汚く呑んでしまうと、はっきり言って、何食ったんだか、どんな味だったのか、良く憶えていない。写真を見て思い出す始末。あ~勿体ない。
翌朝、朝食前にさらにひとっ風呂。イワナの甘露煮と温泉卵で充分に腹ごしらえし、いざ女夫淵へ。途中、八丁湯の売店で胡麻羊羹を買い、河原でお茶を沸かして羊羹をいただいた。実にのんびりした帰路であった。女夫淵まで空は晴天のまま。この時期、奇跡のような晴天続きだったが、鬼怒川温泉駅に着いた頃には辺りの山の頂はガスに煙ってしまっていた。
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by shiba_hike | 2006-06-04 23:19